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マメ知識

「あなたはひとりではないよ」
パープルリボンで暴力のない世界に

2023.07.11

Ribbonista編集部(リボンの問屋)

様々な色に願いが込められるリボン運動のモチーフたち。
パープルリボン運動は、「女性に対する暴力をなくす運動」です。

シンボルであるパープルリボンには「あなたはひとりではないよ」というメッセージがこめられています。
紫色のリボンを身につけることによって、「暴力のない世界にしたい」、「暴力を許さない」という気持ちを表すとともに、暴力の被害者へ味方がいることを伝えています。

気高い紫のイメージは、パープルリボン運動の内容にぴったりに思えます。
西洋では紫が正義、時には知恵を意味し、威厳を表すという記述もあるそうです。

パープルリボン運動は、1994年にアメリカで始まり、日本では「NPO法人全国女性シェルターネット」が中心となり展開しています。
「全国女性シェルターネット」は、DVサポートシェルター等を運営する、民間支援団体の全国ネットワーク組織です。

「シェルター=避難所」という言葉通り、自宅や生活拠点が危険な状況にある女性が暮らす場所を提供しており、現在、加盟64団体が国内外のネットワークをつないでいます。

パープル・ライトアップ

内閣府の男女共同参画推進本部では、毎年11月12日から25日(女性に対する暴力撤廃国際日)までの2週間を「女性に対する暴力をなくす運動」実施期間としています。
そして、その期間の初日(11月12日)に、 東京スカイツリーなどを紫色にライトアップする、パープル・ライトアップを実施しています。

パープル・ライトアップには、女性に対するあらゆる暴力の根絶を広く呼びかけるとともに、被害者に対して、「ひとりで悩まず、まずは相談をしてください。」というメッセージが込められています。

2009年11月25日(女性に対する暴力撤廃国際日)の夜、東京タワーを紫色にライトアップし、点灯式には内閣府特命担当大臣や、内閣総理大臣夫人、NPO法人全国女性シェルターネット共同代表も出席しました。

啓発グッズ

内閣府のホームページから啓発グッズの申し込みができるようです。
申し込み期間が決められているようなので、ご注意ください。

リボンでハンドメイド

紫色のリボンをカットし、シンボルマークと同じような形の輪にして胸やカバンにつけるだけでも、啓発の協力に繋がります。
ひとくちに紫のリボンといっても、たくさんの種類のリボンがあります。
お好みの色やデザインを探して、オリジナルのシンボルマークを作ってみるのも素敵です。

作り方は簡単。リボンが交差する部分を接着剤で留め、乾燥したら安全ピンで留めて完成です!
Ribbonista編集部も作ってみたので、ぜひご覧ください。

リボン運動に参加!〜リボンでシンボルマークを作ってみた~ – Ribbonista[リボニスタ]

シンボルを作ってみたパープルのリボン

オーソドックスなサテンリボン

シングルサテンリボン #014 9サイズ120色展開

キメが細かく光沢が上品で、業務用でもワンランク上のサテンとして広範囲に使用されているベストセラーなリボン。今回は6mm幅のものを使用。ペンタシングルサテンは光沢が片面のみに出る織り方をしています。両面共に光沢のあるペンタダブルサテンもあります。

エッジサテンオーガンジーリボン24mm

エッジサテンオーガンジーリボン #035 4サイズ30色展開

サテンとオーガンジーを上手く組み合わせたリボンです。サテン織りでは少し重く、オーガンジーのみでは少し軽いと感じる場合に丁度良い手触り。
ピンクよりの紫で、優しい印象のリボンです。

好きな素材や幅のリボンで、ぜひオリジナルのオレンジリボンブローチを作ってみてください。
こちらの通販ショップで多種多様なリボンが見つかります!

おわりに

暴力は、その対象の性別や加害者、被害者の間柄を問わず、決して許されるものではありませんが、特に、夫・パートナーからの暴力、性犯罪、売買春、セクシュアル・ハラスメント、ストーカー行為等は、女性の人権を著しく侵害するものであり、根絶に向けて早急に取り組むべき課題の一つです。

暴力の被害者は、交際相手からの暴力、いわゆるデートDVという形で若年層の間でも広がっています。

夫婦や恋人など信頼・愛情関係にある相手から、家庭という私的・閉鎖的な場で、繰り返し持続的に、社会からは見えないかたちで発生するため、その実態の把握や対策が容易ではありません。暴力とは、被害者に恐怖を与え、自由を奪い、相手をコントロールするための手段となり、我慢することで広がります。

 

パープルリボン運動が、「家庭内の問題だから」や「好きだから」となかなか声を上げられない女性たちの目に留まり、助けを求めやすくなるように、周知されていくことが大切だと強く思っています。

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この記事を書いた人

Ribbonista編集部

リボンの問屋

創業70年、京都のリボン問屋。リボンを毎日扱う会社として、もっとリボンの存在感を増していきたいと密かに野望に燃えている。

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