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マメ知識

偉大なアーティストの死から広がった
レッドリボン運動

2023.07.11

Ribbonista編集部(リボンの問屋)

こちらの赤いリボンのマークをどこかで見たことはありますか?
もしかしたら、音楽に詳しい方でしたらご存知かもしれません。
このレッドリボンは、エイズで命を落とした人たちへの追悼のシンボルマークです。

もともとヨーロッパに古くから伝承される風習の一つで、病気や事故で人生を全うできなかった人々への追悼の気持ちを表すものでした。
このような由来を聞くと、リボンは様々な国や状況で使われている、世界共通のアイテムだと実感します。

フレディの死により広まった、レッドリボン

1991年、世界的ロックバンド”QUEEN”のヴォーカリスト、フレディ・マーキュリーがエイズによりこの世を去りました。45歳という若さでした。
偉大なヴォーカリストの死は、世界中のファンに衝撃を与え、エイズの恐ろしさを突きつけました。

翌1992年、イギリスでフレディ追悼コンサートが開催されたことが、レッドリボンが広がるきっかけのひとつにもなりました。
コンサートはエイズ撲滅のチャリティとして開催され、収益金はもちろん、グッズやCD、ビデオの売上も寄付されました。

そしてこのコンサートで、QUEENの名曲を歌うライザ・ミネリ、エルトン・ジョン、デビッド・ボウイ、ジョージ・マイケルなど、そうそうたるアーティストたちの胸につけられていたのがレッドリボンだったのです。アーティストたちの姿が世界中に伝えられ、エイズ支援のシンボルとしてのレッドリボンが、更に多くの人の胸に刻まれていきました。

レッドリボン運動は、その考えに共感した人々によって、国境を越えた世界的な運動として発展し、レッドリボンはUNAIDS(国連合同エイズ計画)のシンボルマークにも採用されています。

レッドリボンを身につけることは、「エイズに関して偏見をもっていない、エイズとともに生きる人々を差別しない」というメッセージになるのです。

エイズへの偏見や差別

エイズは、HIVというウイルスに感染しておこる病気です。
世界中で流行しており、日本でも多くの感染、発症が報告されていますが、完全な予防法や治療法は確立されていません。

HIVは性行為以外の日常生活では感染しません。一緒に食事をしたり、せきやくしゃみをしたりしても移ることはありません。しかし、正しい知識を持たずに根強い偏見や差別的な考えを持つ人も、まだまだ多いです。
エイズ患者であることを理由に職場を解雇された、就職を断られた、医療機関に診療を拒否された、という事例もあり、罹患者は差別を恐れ、周りに相談できずに孤独に陥ってしまいます。

誤った情報や思い込みによって傷つけ、差別することがないよう、正しい知識を身につけ理解を深めていくことが大切ですね。

リボンでハンドメイド

赤色のリボンをカットし、シンボルマークと同じような形の輪にして胸やカバンにつけるだけでも、啓発の協力に繋がります。
ひとくちに赤のリボンといっても、たくさんの種類のリボンがあります。
お好みの色やデザインを探して、オリジナルのシンボルマークを作ってみるのも素敵です。

作り方は簡単。リボンが交差する部分を接着剤で留め、乾燥したら安全ピンで留めて完成です!
Ribbonista編集部も作ってみたので、ぜひご覧ください。

リボン運動に参加!〜リボンでシンボルマークを作ってみた~ – Ribbonista[リボニスタ]

シンボルを作ってみたレッドのリボン

オーソドックスなサテンリボン

シングルサテンリボン #014 9サイズ120色展開

キメが細かく光沢が上品で、業務用でもワンランク上のサテンとして広範囲に使用されているベストセラーなリボン。今回は6mm幅のものを使用。ペンタシングルサテンは光沢が片面のみに出る織り方をしています。両面共に光沢のあるペンタダブルサテンもあります。

アクリルコードA

アクリルコードA #007 5サイズ59色展開

アクリル糸で組まれた紐。16打ち(じゅうろくうち)という打ち方(組み方)をしており、比較的表面はフラット。アクリルの糸を使っているため、柔かく手に馴染みやすいです。今回は、あえてリボンから少し外れたアイテムを使ってみました。

好きな素材や幅のリボンで、ぜひオリジナルのオレンジリボンブローチを作ってみてください。
こちらの通販ショップで多種多様なリボンが見つかります!

 

世界エイズデーである12月1日を中心に、各地でエイズの啓発イベントが開かれます。
ぜひ足を運んで、エイズをより深く知るきっかけにしてみてください。

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Writer’s Profile

この記事を書いた人

Ribbonista編集部

リボンの問屋

創業70年、京都のリボン問屋。リボンを毎日扱う会社として、もっとリボンの存在感を増していきたいと密かに野望に燃えている。

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