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ロリィタハンドメイド特集★リボンの種類による出来ばえの比較

2025.07.18

瑠璃(ロリィタファッションブランド「RUSANJIN ROOM」デザイナー)

はじめに

ロリィタファッションのヘッドドレスは、コーディネートの印象を大きく左右する重要なアイテムです。特に、ヘッドドレスの両端につけるリボン飾りは、素材選びによって仕上がりの雰囲気が大きく変わります。今回は定番で手に入りやすい「サテンリボン」「グログランリボン」「ジャカードリボン」の3種類について、縫いやすさ・質感・テイストとの相性などの観点から比較しました。

用意するもの


(リボン飾り1組分の材料です)

  • リボン 25㎜ 50㎝
  • リボン 35㎜ 40㎝
  • リボン留め用の糸
  • 細い幅の両面テープ
  • 手縫い糸
  • はさみ
  • 縫い針

今回使用したリボンはこちら♪

ダブルサテンリボン 10サイズ120色展開

ダブルサテンリボン #055(ブラック)

極細のポリエステル異型断面糸(糸の断面が丸ではない糸)を高密度で織っていますので、キメが細かく光沢が上品です。業務用でもワンランク上のサテンとして広範囲に使用されているベストセラー商品です。幅数は10サイズ、色数は120色と選択肢が多いのもポイントです。このペンタシングルサテンは光沢が両面に出る織り方をしていますが、片面のみ光沢のあるペンタシングルサテンもあります。

レーヨンペタシャムリボン 11サイズ80色展開

レーヨンペタシャムリボン #030(ブラック)

レーヨン100%のペタシャムリボンです。ヨコ畝(うね)が特長のペタシャムリボンは手触りが楽しく、厚手に織られた生地が上品さを増します。グログランリボンとも呼ばれていますが、このペタシャムリボンは昔ながらのシャトル織機という機械で織られています。ポコポコした耳はシャトル織機でしか表現できません。レーヨンの他にもアクリル・ポリエステルのペタシャムリボンがあります。

ジャガードサテンリボン 3サイズ20色展開

ジャガードサテンリボン #055(ブラック)

極細のポリエステル異型断面糸(糸の断面が丸ではない糸)による高密度サテン織りに加え、繊細な花柄が地模様でジャガード織りにより織り込まれています。18〜19世紀のフランスで貴婦人が使っていたリボンを模倣した、クラシックフェミニンで高貴な雰囲気にはピッタリなリボンです。

作り方のご紹介

手順の説明をします。

  1. リボンをカットする
    好みのサイズに合わせて、リボンを2本カットします。
    一例として上側(幅が細い方):18㎝×2本 下側:(幅が太い方)20㎝×2本
  2. リボンを輪にする
    リボン本体をわっか状にし、両端を1cmほど重ねて細い両面テープで留めます。
  3. 中央をつまんで形を作る
    輪の中央を山折り→谷折りにして、リボンの形を整えます。中央を手でつまんで糸でぐるぐる巻きにし、しっかり留めます。
  4. 上側と下側をまとめて糸で束ねます
    上下のリボンの形を整えます
  5. 結び部分を巻いて仕上げる
    幅が細い方のリボンを4~5㎝にカットしたものを2本用意し、半分に折ります。中央に巻き、裏側で縫いとめて完成です。

各リボンの比較

実際に上記の方法でリボン飾りを製作してみて、それぞれの特徴を比較しました。

①サテンリボン

縫いやすさ 〇(薄いので針は通りやすいが、すべりやすくズレやすい)
光沢感 ◎(しっかりとした艶感)
おすすめのテイスト 甘ロリ、姫ロリ、ゴシック
相性の良い生地 ポリエステル素材、チュールなど
仕上がりの印象 華やかで上品。高級感があり、写真映えする。

サテンリボンは滑らかな光沢が特徴で、ドレッシーな印象を演出したいときに最適です。なめらかな手触りと艶やかさに加え、色のバリエーションが非常に豊富な点も大きな魅力です。パステルカラーで甘めに仕上げたり、ダークカラーでゴシック寄りに寄せたりと、スタイルに合わせた色選びが自由自在です。
ただし、サテン生地は滑りやすく、縫っている途中でズレやすいため、仮止めクリップや細かいまち針を使ってしっかり固定しながら縫うのがおすすめです。ほつれやすいのでほつれ止め処理が必要になります。

 

②グログランリボン

縫いやすさ ◎(しっかりしていて扱いやすい。少し硬いので重ねたら針が通りにくいことも)
光沢感 △(控えめでマットな質感)
おすすめのテイスト 懐古ロリィタ、カントリーロリィタ、クラシカルロリィタ
相性の良い生地 コットン、リネン、ウール、フェルト
仕上がりの印象 落ち着いた雰囲気。ナチュラルで可憐な印象を与える。

表面に細かな横畝(うね)のあるグログランリボンは、しっかりとした厚みがあり、縫いやすく形が崩れにくいのが魅力です。マットな質感なので、甘すぎず控えめな可愛らしさを演出したいときに最適です。メーカーによって厚みが異なることがあります。
今回使用したレーヨン製は比較的柔らかく折り曲げやすかったです。

 

③ジャカードリボン

縫いやすさ 〇(厚みと織柄で少し硬く、端の処理が必要)
光沢感 ◯(柄によって異なる)
おすすめのテイスト クラシカルロリィタ、ゴシックロリィタ
相性の良い生地 コットン、サテンなど幅広い
仕上がりの印象 重厚感があり、ヴィンテージ・アンティークな雰囲気。

ジャカードリボンは、織りで模様が入っているため存在感があり、デザインに深みを与えます。特に薔薇柄のものはゴシックやクラシカルな雰囲気の作品に使うと、ぐっと高級感が上がります。

終わりに

それぞれのリボンには特徴があり、どの素材を選ぶかによってヘッドドレスの完成イメージが大きく変わります。使用する布地やレースとのバランス、全体のコーディネートとの統一感も考慮しながら、リボン選びを楽しんでくださいね。

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この記事を書いた人

瑠璃

ロリィタファッションブランド「RUSANJIN ROOM」デザイナー

2000年代を思わせるデザインのオリジナルのゴシックロリータアイテムを、日常でも取り入れやすいデザインとパターンで、日本製の上質な生地やレースにこだわり製作しています。

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